vol.1-10からなるバイクポロメール指南。
バイクポロ指南 ーvol.2ー
予告通りvol.2は「ポジション取りー守備編ー」です。
vol.1の「状況把握」 と密接に関係しておりますので併せて実践してみて下さい。
まづは、当然のことですが忘れがちなセオリー、 全ての原点はここにあると言っても過言はありません。
攻撃は点を取るため、守備は点を取られないためのものです。
迷ったらそこを基準に考えましょう。
では、今回のテーマである「ポジション取りー守備編ー」 の本題に入って参りましょう。
ここでは、前回のテーマである「状況把握」 はマスターしていると仮定します。
ー守備編ー
其の一: ボールとゴールの間に自分のポジションを取りシュートコースを消 す。
これは本当に守備におけるいろは“い”です。ボール、ゴール、 味方、自分、それぞれの距離はまづは関係ありません。
しっかりとボールとゴールを直線で結んだ線上に自分のポジション を取ればまづは間違いありません。
ボールが動けばその線は当然変わりますからポジションもそれにあ わせ、変わることになります。
其の二:自転車の向きを意識する。
ポジション取りとはただその位置にいればよいというものではあり ません。また、相手のあることなので、 相手の状況に合わせて対応必要があります。 重要かつ意識すべきは自転車の向きです。 守備に関して言えば相手の自転車の進もうとしている方向と同じ方 向を向いていることが大切です。 基本的にはボールを保持している方が有利なのは球技の常でありま す。 保持している方と違う方向に自転車が向いていれば簡単に置き去り にされてしまうでしょうし、簡単に裏をかかれてしまいます。
其の三:一番目、二番目、三番目の意識を持つ。
ここではボールに近い順に一番、二番、 三番目としたいと思います。
一番手は其の一、其の二を意識しつつ、 ボールを追い込みながら次のプレイを限定してゆく、、、 主にそんな役割を、
三番手は最後の砦、ミスなく安全第一で仕事をこなしましょう。 ミスは即失点に繋がります。
ゴールに一番近いと言っても必ずしもゴーリーであるということで はありませんので要注意。 また三番手にいるということは他の仲間二人よりもコート全体が見 えているということになります。一番手、 二番手の仲間を動かして効率よく守備出来る様な指示出しも重要な 要素となります。
二番手は、両方の中間の仕事となります。 一番手と三番手と連動しつつ、補うそんな役回りです。
ボールの位置と自分たちのポジション取りによってこの番手は刻一 刻と変化していきます。
それぞれの役割を把握しつつ、 三人が連動して状況に合わせ番手を変化させていく、 これが理想です。
其の四:スペースを意識する。
プレイヤーはスペースがあれば自由にプレイできます。 コート内のスペースは当然限られており6人のプレイヤーが動き回 ることでスペースの奪い合いをしているようなものでもあります。 守備とはボールにプレッシャーをかけることだけでなく、 相手にプレイさせるスペースを与えないことも重要です。特に、 二番手の際にスペースを消すようなポジションを意識しましょう。
其の五:三人の距離感を意識する。
最も重要なこと、、、それは三人が連動していることです。 連動して守備が出来ていればなかなか失点はしないでしょう。
その為には三人の距離を意識しポジションをとることが必要です。 その距離は近過ぎても遠過ぎてもうまくいきません。
少し分かりにくいかも分かりませんが、 味方が自由に動ける範囲を確保しつつ、 すぐにフォローにいける距離、 しかもそれが一番手と二番手の関係と二番手と三番手の関係と分け るのではなく、一番手と二番手+三番手や一番手+ 二番手と三番手、一番手+二番手+ 三番手といった状況に応じた連動性と柔軟性が必要になります。
今回は、 守備のポジション取りですが攻撃に関してはこれの逆とも言えます 。
攻撃と守備は肝は同じです。 攻撃は守備を破り得点する為の手段であり、 守備は攻撃を防ぎ失点しない為の手段です。
どちらも表裏一体であり分けて考えるべきものではありません。 本当に攻撃のツボを押さえているプレイヤーは守備のツボも押さえ ているものです。その逆もまた然りです。
今回の指南は、「その瞬間で何番手かを意識し、 味方と連動して失点を防ぐ位置取りをせよ!」です。
次回は「ポジション取りー攻撃編ー」かと思いきや、、、vol. 1、vol. 2が消化不良になりそうなので簡単に実践出来そうなものをいくつ か指南させて頂こうかと思います。
Tommy