2012年1月24日火曜日

復刻。

JHBPC2010のテヌグイを数量限定で復刻します。



◯ある日の駒沢公園で、、、

「そのテヌグイなんすか?」とある東京のヤングバイクポロプレイヤーに聞かれました。

「!? 知らないのか?」と小生。

東京でバイクポロを始めて3年目、2010に開催された日本選手権以後にバイクポロを始めた彼はそのとき作ったテヌグイを知る由もありません。。。



◯バンクーバーで行われたバイクポロの大会、イーストバンクラウンの会場で、、、

「それは何だい?」と外国のバイクポロプレイヤー。

「テヌグイっていう日本の伝統的なタオルみたいなもんだよ。」と小生。

「それ、もうないの?欲しいんだけど、、、いくらだい?」と外国のバイクポロプレイヤー。

「これしか持って来てないわ、ごめんね。」と小生。



◯ボギーさんの工房で、、、
※ボギーさんはこのテヌグイのデザイン&制作をして頂いた、絵描きとメッセンジャーと酒飲み、そしてシルクスクリーン職人(ツイッター自己紹介文より引用)のお方です。

「俺、仕事中に全部落としちゃってそのテヌグイないんだよね〜。」とボギーさん。

「判ってまだ残ってます?」と小生。

「あるよ。」とボギーさん。。。その瞬間に復刻することにを決めました。



JHBPC2010テヌグイ 
¥1000
30cm × 86cm(一般的なテヌグイサイズ)
緑・赤・灰・紺

で数量限定販売させて頂こうかと思います。

緑:2 赤:20 灰:20 紺:20

誠に買って、、、もとい、勝手ながら直接やり取りさせて頂きたいと思います。
購入を希望して頂ける方は、直接もしくはメールもしくはtwitterのダイレクトメールにてお知らせ下さい。twitterアカウントはtommyysmとなります。

受け渡しは出来る限り直接行いたいと思います。

大会、練習、次に会える機会に、、、といった心地でご興味あるという方がいらっしゃいましたらご連絡を。。。色、数量、確保します。

是非。

2012年1月22日日曜日

指南。-おわりに-

バイクポロ指南 ーおわりにー 

vol.1-10を経て、おわりに、、、
この指南のはじめに、、、でも伝えたかも知れません。vol.1-10の中でも触れたかも知れません。
ここで考えてきたことは一つの考え方、きっかけに過ぎません。
満点解答はありません。各々のプレイヤーの中にありその数は十人十色、百人百色、、、、無限大です。
小生も日々精進しつつ自分に向き合いつつ自分の感覚、個性、センスを磨き上げつつバイクポロを楽しんで行く所存であります。

指南では小難しい部分などがありますが、小生自身はそれほど考え込んでプレイしている訳ではありません。
言葉で説明すると回りくどくなるものです。深く考えすぎることなく軽い気持ちで取り入れてみて下さい。

要はバイクポロを楽しめれば、それが正解です。

この指南が少しでもそれぞれの「正解」探しの手助けになれば幸いです。

Tommy

指南。-vol.10-

バイクポロ指南 ーvol.10ー


今回のテーマは「状況判断」です。

ー状況判断ー

今回のテーマについてはあまり説明の必要はないかと思います。

ゲームにおいて自分でゲームの状況把握&判断してプレイすることは非常に重要だと思います。
難しく考えてほしくはありませんが、ただ何となくプレイするのではなく、状況に応じて自分なりの判断を感覚的に下しながらプレイ出来る様になることが望ましいと思います。どのような状況でどのような判断をし、プレイで表現するか、それが個性、センスと言えるかもしれません。
同じ状況は二度とない、プレイの正解がないゲームの中でどのように状況判断をしていくのか、、、
vol.1-9を通じて考えてきたことはこの状況判断の為の材料、基準を考えてきたと言えます。
基準をどこに設けるかも個性、センスに繋がるかもしれません。
このバイクポロ指南を一つの基準の目安にしつつ独自の基準で状況判断を下してプレイしてみて下さい。

個性、センスは誰もが持っていて磨けば光るものだと思います。それを意識出来るかだと思います。
少々、自己啓発の様になってきましたが、、、

今回の指南は「セオリーを目安に自分の個性・センスで判断しプレイせよ!」です。

Tommy

指南。-vol.9-

バイクポロ指南 ーvol.9ー

今回のテーマは「緩急」です。

ー緩急ー

vol.1-8を踏まえまして更にもう一つ意識したいのが「緩急」です。
「緩急」と一言でまとめていますが、様々な「緩急」があります。
コート内で起きる全てのプレイに緩急があると言っても過言ではありません。

一定のリズムでプレイし続けても相手も慣れてきますし、攻撃面ではある程度のレベルの相手のディフェンスからは得点が奪えなくなるでしょう。守備面でもボールを奪えなくなり、相手のミスを待つしか手は無くなってしまいます。

説明が難しいと最初に言い訳しておきますが、全ての局面で緩急を意識して下さい。

分かりやすいのがスピードの緩急です。つまり、速いと遅いです。
攻撃面では、ゆったりしたスピードでボールキープしていて急加速して抜き去るとか、ボールが持っていない場面で一瞬止まってフリーになるとか、スピードに乗った状況から切り返してマークを外したりとか、パスのテンポを速くしてディフェンスを剥がしたりと、挙げ出せば切りがありませんが様々な状況でこのスピードの緩急を用いることでプレイのリズムに変化を持たせることが出来ます。
リズムに変化を持たせることが出来ればゲームを非常に優位に進めることが出来ると思いますし、何よりプレイして楽しさが倍増するはずです。

緩急がある&必要なのはスピードだけではありません。
それはスペースの緩急です。近いと遠い、短い、長いです。
パス交換の長短、シュートの長短、敵と対峙する際の距離など、こちらも一定のリズムだけでなく変化を持たせることでよりプレイに幅を持たせることが出来ます。

このスピードとスペースの緩急は個人で作り出せる部分とチームで作り出せる部分があり、どちらも組み合わせれば可能性は更に広がります。
意図してこの「緩急」を作り出せれば言うこなしです。
更に、相手チームとの「緩急」と合わせたり外したり出来る様になれば完璧に近いのではないでしょうか。

今回の指南は、「ゲーム全ての局面でスピードとスペースの緩急を駆使し、プレイのリズムに変化を持たせよ。」です。

Tommy

指南。-vol.8-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。






バイクポロ指南 ーvol.8ー

今回のテーマは「チーム」です。

このテーマは人それぞれチームメイトの組み合わせや各プレイヤーごとに考えがや方向性が異なるところだと思います。
ここでは参考までにいま現在の小生のチームのあり方や理想を示しますので参考にしつつ、自分なりのチーム観をイメージして実践してみて下さい。

ーチームー

バイクポロは3対3の競技です。チームメイトはたった自分を含めたった3人しかいません。
当たり前のようですがこのことを再認識してみて下さい。
攻める、守る、得点を決める、ゲームを作る、ゴーリーをする、これらを分けて考えるのは大変な間違いだと思います。
3人が全員これらのことをこなせた上で、更により特徴を上乗せできるもの、、、これがプレイヤーの個性ではないでしょうか。
また、チームで行う競技である以上、3人が同じ意識で連動して動けることが大前提となります。
チームメイトは常にフラットな関係であることも望まれます。ゲームに集中する為にはチーム内での遠慮などは無用です。
ゲームは生き物です対戦相手やゲームの状況などに応じて、瞬時に対応していかないとうまくはいきません。
そのときどのように対処するかを話あえるかも重要です。ポロやゲームに関して建設的に会話出来ることが望ましいでしょう
ゲームで何かが起こるとき、良いことも悪いことも起きるでしょうが、チームで戦っている以上、どのプレイヤーが悪いということはありません。
全てはチームが作り出す状況の中で起こっていることなのでチームで解決しましょう。
ゲーム中のミスはないに越したことはありませんが、ミスを指摘している時間はありません。ゲーム、ポロの目的は得点を奪う、奪われない、勝つ、そこに向かってシンプルに考えればチームの答え、やるべきことがみつかるはずです。
ゲームに同じ状況は二度とありません。全ての局面が応用編です。ということはプレイに置ける解答は当然一つではありません。
一見、パスミスや動き方の間違いに見えても出し手と受け手の意思がそのとき一致していなかったに過ぎません。
一つのプレイに対してこれが正解、間違いなどは存在しませんし誰にも分かりません。
その無限にある可能性を探り合って近い答えを導き出せるプレイヤーが3人いるのがいいチームだと思います。
その手助けになるのがvol.1-10の中に出て来るセオリー的な動きです。
同じ状況が二度とないゲームの中でセオリー通りだったり、崩したりしながらゲームを進めていく訳ですが、
3人がそれぞれセオリーをまづは認識していることも重要です。その基本がなければ応用も出来ません。

最終的には人間性も大切かと思います。相手チームが強ければ強い程、これが顕著に現れる気がします。遠征などはポロの試合だけするというわけではないのでチームとしてベストで試合に向かっていけるような関係をつくっておくことも重要でしょう。
ここぞというときに信頼と尊敬できる人間でありプレイヤーなのが理想です。

今回の指南は、「チームは同じ意識で連動して動くのが前提、個性は最後の+α」です。

Tommy

指南。-vol.7-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。






バイクポロ指南 ーvol.7ー

今回のテーマは「ゴーリー」です。

ゴーリーについては、小生が語れることは余り多くありません。ゴーリーが苦手であるからです。
なのでここでは理想のゴーリー像なるものを考えたいと思います。

ー ゴーリー ー

ゴーリーはゴールに張り付くべきではないと考えます。ゲームの状況に応じて一番ゴールに近いプレイヤーがゴール前に入るのが理想です。
ゴールに入るということはコート全体が見渡せますから、全状況を把握しやすいわけです。前にいる2人のチームメイトを動かし、効率よく効果的に守れるように指示を出しましょう。
飛び出すタイミング、飛び出し方、戻るタイミング、戻り方、入るタイミング、入り方、ブロックに入るタイミング、入り方、シュートを防ぐ、コースを消す、どんな状況でも足を着かない、熱くならない、などが必要とされます。
更に、飛び出した後はバイクコントロールとボールコントロールを駆使してゴールを奪いにいく。
それがゴーリーであり、チームの要であるべきだと思います。

この意識があればゴーリーについていなくてもスムーズにゴーリーのポジションに入れるだけでなく、一番目、二番目にいるときのディフェンス力も向上するはずです。

ゴーリーの守り方の引き出しもまた、経験によるところが大きいように思います。
ゲームやシュート練習においてどれだけ考え、工夫やイメージしてシュートを防いだかでレベルアップ出来ると思います。
チームの誰もがゴーリーをこなせるのが理想だと思いますので苦手意識をもたず取り組んでみて下さい。

今回の指南は、「ゴーリーはチームの要である。理想はチーム全員が要、ゴーリーであるべき。」です。

Tommy

2012年1月18日水曜日

指南。-vol.6-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。






バイクポロ指南 ーvol.6ー

今回のテーマは「基礎技術」です。

ボールと自転車を扱う技術はやればやるだけ上達するものと考え、vol.1-5では主にポジション取りなどの「動き」に特化してまいりました。
しかしながら、どんなスポーツでも基礎が重要であり全てのプレイのベースになると言っても過言ではありません。

ゲーム中に必要な技術は大きく分けてバイクコントロールとボールコントロールとに分けられると思います。それぞれを組み合わせたり応用したりしてプレイするということを頭に入れつつ考えていきましょう。

ーバイクコントロールー

バイクポロにおける、基本にして最大のバイクコントロールはゲームを通じて足を地面に着かないようにすることです。
これが一番大事だと思います。ウィリーターン(前輪を浮かしてして回る)やジャックナイフターン(後輪を浮かして回る)、ホッピング(跳ねる&跳ねて回る)などは見た目が派手であれぞバイクコントロールと錯覚しがちですが足を着かないような取り回しだったりスピードコントロールや無理矢理でなく適正な位置と向きに自転車を動かす、止まるといったことこそがいいバイクコントロールだと思います。


ーボールコントロールー

ボールを扱うプレイとして、パス、シュート、トラップ、ドリブル、キープなど色々ありますがこれらを分けて捉えることが得策でないように思われます。ボールに触る全てのプレイは「ボールコントロール」と考えてみましょう。シュートはヒットでしか認められませんのでそこだけは外せませんが、その他のプレイはヒットとシャッフルを分けて考えるのも止め、マレットヘッドのどの面でもコントロール出来るようにイメージしてボールを扱ってみましょう。
ボールキープするのもこのボールコントロールの一つと捉えてみましょう。ドリブルの様にボールを持ち上がる(下がる)のも移動しながらボールキープしているのに過ぎません。要素が多いほど難しく感じてしまいがちなのでシンプルに考えてみましょう。トラップは自分が次のプレイをしやすい位置に、キープは自分の回りに、パスは相手のプレイしやすい位置に、シュートはゴール枠内のシュートコースにボールをコントロールしているということです。
意識は「ボールコントロール」という中では同じ、、、としつつも練習できる状況は異なりますので注意が必要です。
この中でパス以外の要素は一人で練習すれば上達します。一人でやった練習をゲーム中のプレッシャーのある中で同じことができるか試していきましょう。ゲームで出来ないことは練習が足りないということです。

パスだけは一人で上達することは不可能です。ゲームが出来る状況のとき、意識して取り組みましょう。このとき、パスコースだけでなく、パス強弱、出すタイミングの強弱(速い遅い)を、味方との関係だけでなく敵の動きの逆をつくということも意識出来て適正なパスをコントロール出来れば完璧です。

具体的な練習方法はvol.3で行ったものが基本になると思います。それをベースに自分であれこれ工夫してみるのもいいかもしれません。

これらを実践するのには目的意識を持ってゲームに臨むことも重要です。ゲームは捉えようによっては相手がいる一人練習とも捉えることが出来ます。考えようによってはどんな状況でも練習出来るということです。全て練習を「考えて」やる。難しいことではなく、ただ漠然とやるよりもゲームの状況などをイメージしてやる、ということです。慣れてしまえば意識しなくても出来るようになると思いますし、その方が練習の成果が出ると思います。何より練習していて楽しいと思えてくるのではないでしょうか。

今回の指南は、「全てはバイクコントロールとボールコントロールに尽きる。」です。

Tommy

2012年1月17日火曜日

指南。-vol.5-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。






バイクポロ指南 ーvol.5ー

今回のテーマは「ブロック」です。

ブロックとはボールを持っていないプレイヤーが相手プレイヤーの動くであろうコース上にポジションを取り相手の動きをコントロールして味方に優位な状況をつくり出す方法のひとつです。現状では攻撃時に行っていることが多いですが、これも攻撃、守備にとらわれずに行っていけば効果的に攻め、守ることが出来ると思います。

今回から其の一、其の二、、、と順を追わなくても説明可能かと思います。

ーブロックー

ブロックは攻守においてのポジション取りの応用というか延長線上にあるものだと考えます。
攻撃は得点を奪う、守備は奪われない、という目的でボールとポジションを取り合います。
その駆け引き中で相手の進行方向に自分のポジションを入れることで一瞬でも相手を遅らせることが出来ればブロックは成功だといえます。
またゴーリーへの妨害などでシュートコースをつくるのもブロックの一部だといえます。
要するにブロックは味方が有利な状況なスペースをつくってあげるということに尽きます。注意しなくてはいけないのはブロックに執着し過ぎてはいけないということです。
状況は刻一刻と変化していますので、いつまでもその瞬間のブロックに関わっているということは、自分もゲームから消えているということになります。
ブロックに関与している間もボールとゴールから意識を離してはならないのです。
ブロックしよう!と意識的に行うことも必要かもしれませんが攻守のポジション取りの流れの中で優位なポジションでプレイするための手段として無意識に行っているというのが理想型ではないでしょうか。

具体的な方法は状況に応じて無限にあると思いますので割愛しますが、ゲームから消えることなく相手を消す。
結果としてその局面で数的優位をつくり出すことができるというのがブロックだと考えます。

今回の指南は、「攻守においてブロックを効果的に駆使して数的優位をつくり出せ!」です。

Tommy

指南。-vol.4-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。






バイクポロ指南 ーvol.4ー

今回のテーマは「ポジション取りー攻撃編ー」です。

何度も言うようですが本質的には攻撃と守備を分けて考えるべきではありません。
バイクポロは攻撃と守備の間が途切れる競技ではないからです。ボールをチームが保持していれば攻撃、失った瞬間に守備に切り替わります。逆もまた然り。ですが一度に説明するのは不可能なので便宜上、別々に順序を追いながら指南しておりますが全ては一つに繋がっており表裏一体であると考えて下さい。攻撃とは守備の裏をとること、守備とは攻撃に裏を取られないことであったりします。

前置きが少々長くなりましたが、本題に入っていきたいと思います。

ー攻撃編ー
其の一:ゴールの位置を自分がどの位置、向きであっても常に把握しておく。
何をいまさらと思うかも分かりませんがとても大切なことです。攻撃時の目的はボールをキープしたりパスを回すこと、シュートを打つことが目的ではありません。目的は一つ「ゴールを奪う」ことです。前述した要素はこの目的達成の為の手段であるにすぎません。
自分がどのような状況でも、、、敵に囲まれていても、ゴールを背にしているときも、シュート&パスコースを探してボールキープしているときも、ルーズボールを追っているときも、常にゴールの位置を把握しておきましょう

其の二:守備の表・裏を意識しポジションを取る。
守備には表と裏があります。守備をしているプレイヤーの距離が近い遠いとは関係なく表のポジションか裏のポジションを取ります。
表とは守備プレイヤーのマレット側の進行方向側で裏とはその逆を取るということです。当然ですが守備側からすると表は守りやすく裏は守りにくいということになります。このことを利用し、動きながらゲームの状況に応じて守備の表と裏にポジションを取り続けるイメージです。

其の三:シュートコースとパスコースを意識する。
ボールを自分が保持しているときはシュートコースとパスコースを、味方が保持しているときはパスコースを意識しましょう。
やり方は簡単です。シュートコースはボールとゴールを、パスコースはボールと自分を直線で結んだ線をイメージしてみましょう。その瞬間において、直線上に何もなければシュートコース&パスコースは成立しており、ポジション取りは成功です。その線上に邪魔するものがあればそのポジションではシュート&パスは成功しませんのでポジションを取り直すことになります。
攻撃において、ポジションを取るとはこの「線」をつくり続けるということです。

其の四:スペースの緩急をつける。
線を意識出来たら、次は距離です。ボールと自分もしくは味方との距離を意識します。ここで大切なのはボールと自分との距離だけではなくゴールまでの距離を意識することです。要はボールから近いか遠いか、味方、敵と近いか遠いかです。コートサイズとゴールの位置は常に変わらないのでスペースはコート内を動き続けるボール、自分、味方、敵の配置により決まっていきます。その配置を狭くしたり、広くしたり、整えたり、崩したりしながらゴールまでのスペースをみつけてゆきましょう。

其の五:スピードの緩急をつける。
ボールの動きに合わせ、ポジションを動かしていくわけですが、どのようなスピードで動けばよいのかということが問題になります。ボールを追うとか単純に戻る、寄せるなどの動きであれば単純に速ければ速い程よい。。。ということになりますが、ポジション取りということになるとそう単純なものではありません。守備とのギャップを作り出すため、スピードを緩めたり一瞬止まったりと工夫しながら守備を外すイメージが必要です。

其の六:スペースに飛び込む。
攻撃に置ける基本的なポジション取りの中で最も難易度が高いかもしれません。
「線」をつくると前述しましたが、スペースに飛び込むとはこの「線」先行して引き出すことです。
敵も味方もいない位置にボールを呼び込み、そこへ走り込みポジションを取ります。
これもスペースを有効に使う方法の一つです。

其の一〜五を総動員しつつゴールに迫り、繰り返すことによりチャンスを伺いましょう。
ポジション取りー守備編ーと組み合わせて実行することが出来ればゲーム中にポジションに苦労する場面は少なくなるはずです。
攻撃と守備は表裏のようなものだと思います。守備編の逆を意識すれば攻撃の、攻撃編の逆を意識すれば守備のポイントになるはずです。きっかけが掴めれば、どちらもいっぺんに理解出来るのではないかと思います。

今回の指南は、「スペース&スピードの緩急を駆使し、守備の裏を突いてゴールを奪えるポジションを取れ!」です。

Tommy








2012年1月15日日曜日

指南。-vol.3-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。




バイクポロ指南 ーvol.3ー

小難しい話が続きまして、、、ポロ脳がパンクしないよう、予告通りvol.3は簡単に実践できる様な内容と練習法に特化したいと思います。

其の一:全ての練習を考えて行いましょう。
イメージを持って取り組みましょうということです。ただ漠然とシャッフルやシュートを練習しても、練習の為の練習にしかなりません。具体的なゲームの状況をイメージして練習しましょう。

其の二:トラップの意識
トラップとはパスやルーズボールが自分の方へ向かって来た際に自分がボールコントロールしたい所にコントロールすることです、念のため。
このトラップに関して、動いているボールを止めるというイメージで認識しているプレイヤーの方が多いのではないかと思いますが、トラップとはシャッフルの一部だと考えます。ボールは球体、、、止まることはないです。止めようと意識してしまうと難しいものになってしまいます。動いている自分に向かって来たボールを自分がコントロール出来る場所へシャッフルする、そんなイメージで行ってみましょう。

其の三:シュートを枠に飛ばしましょう。
どんなに強烈なシュートを打とうとも、枠に飛ばなければ得点が入ることはありませんし、枠に飛ばないシュートはシュートとは呼べません。練習としては2リットルペットボトルを置いてそれに向かってシュートを打ちましょう。当てることが目標です。当てたら中のものが飲めるというようにしてシュート練習を行います。このとき一定の場所、打ち方、リズムではなく変化を持たせて練習に取り組みましょう。

其の四:バイクコントロール
飛んだり跳ねたり車輪を上げてターンすることよりもまづ出来ることを極めましょう。
最も簡単で基本的な練習、まづはマレット持たずに最小半径でぐるぐる回りましょう。どれだけ車体を倒せるか、ハンドルを切れるか、速いスピードか、ゆっくりかなど体に感覚を刻みつつ取り組んでみましょう。慣れたと感じたらマレットを持って両手でハンドルも持って、更にそれにも慣れたらマレットを持ちつつ片手で行いましょう。転ぶかも、、、と思う位で取り組みましょう。。危なければ脚やマレットをついてもかまいません、限界を感覚でつかむのが目的です。

其の五:ボールキープ
8種類のシャッフルをマスターしましょう。右利きのプレイヤーが右側でシャッフルをすることを順手とします。左側でシャッフルすることを逆手とします。順手のシャッフルの時計回りと反時計回り、逆手の時計回りと反時計回り、これで4種類です。
これをそれぞれボールをはじくシャッフル、ボールを擦る様に動かすシャッフル(このニュアンスが分からなければ直接聞いて下さい)で8種類です。これを各々2〜3周ミスなく回れれば十分です。これも慣れて来たらスピードを上げたりゆっくり確実にやったり緩急をつけたりと工夫して取り組んでみましょう。
これらのシャッフルで順手から逆手に移る際、自転車の前輪の前をボールを通す、前後の車輪の間を通す、後輪の後ろを通す、の3種類の持ち替えを組み合わせて行いましょう。ゲームの状況に応じて判断し駆使すればボールキープ出来るはずです。

今回はこんなところです。

Tommy

指南。-vol.2-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。






バイクポロ指南 ーvol.2ー

予告通りvol.2は「ポジション取りー守備編ー」です。
vol.1の「状況把握」と密接に関係しておりますので併せて実践してみて下さい。

まづは、当然のことですが忘れがちなセオリー、全ての原点はここにあると言っても過言はありません。

攻撃は点を取るため、守備は点を取られないためのものです。

迷ったらそこを基準に考えましょう。

では、今回のテーマである「ポジション取りー守備編ー」の本題に入って参りましょう。
ここでは、前回のテーマである「状況把握」はマスターしていると仮定します。

ー守備編ー
其の一:ボールとゴールの間に自分のポジションを取りシュートコースを消す。
これは本当に守備におけるいろは“い”です。ボール、ゴール、味方、自分、それぞれの距離はまづは関係ありません。
しっかりとボールとゴールを直線で結んだ線上に自分のポジションを取ればまづは間違いありません。
ボールが動けばその線は当然変わりますからポジションもそれにあわせ、変わることになります。

其の二:自転車の向きを意識する。
ポジション取りとはただその位置にいればよいというものではありません。また、相手のあることなので、相手の状況に合わせて対応必要があります。重要かつ意識すべきは自転車の向きです。守備に関して言えば相手の自転車の進もうとしている方向と同じ方向を向いていることが大切です。基本的にはボールを保持している方が有利なのは球技の常であります。保持している方と違う方向に自転車が向いていれば簡単に置き去りにされてしまうでしょうし、簡単に裏をかかれてしまいます。

其の三:一番目、二番目、三番目の意識を持つ。
ここではボールに近い順に一番、二番、三番目としたいと思います。
一番手は其の一、其の二を意識しつつ、ボールを追い込みながら次のプレイを限定してゆく、、、主にそんな役割を、
三番手は最後の砦、ミスなく安全第一で仕事をこなしましょう。ミスは即失点に繋がります。
ゴールに一番近いと言っても必ずしもゴーリーであるということではありませんので要注意。また三番手にいるということは他の仲間二人よりもコート全体が見えているということになります。一番手、二番手の仲間を動かして効率よく守備出来る様な指示出しも重要な要素となります。
二番手は、両方の中間の仕事となります。一番手と三番手と連動しつつ、補うそんな役回りです。
ボールの位置と自分たちのポジション取りによってこの番手は刻一刻と変化していきます。
それぞれの役割を把握しつつ、三人が連動して状況に合わせ番手を変化させていく、これが理想です。

其の四:スペースを意識する。
プレイヤーはスペースがあれば自由にプレイできます。コート内のスペースは当然限られており6人のプレイヤーが動き回ることでスペースの奪い合いをしているようなものでもあります。守備とはボールにプレッシャーをかけることだけでなく、相手にプレイさせるスペースを与えないことも重要です。特に、二番手の際にスペースを消すようなポジションを意識しましょう。

其の五:三人の距離感を意識する。
最も重要なこと、、、それは三人が連動していることです。連動して守備が出来ていればなかなか失点はしないでしょう。
その為には三人の距離を意識しポジションをとることが必要です。その距離は近過ぎても遠過ぎてもうまくいきません。
少し分かりにくいかも分かりませんが、味方が自由に動ける範囲を確保しつつ、すぐにフォローにいける距離、しかもそれが一番手と二番手の関係と二番手と三番手の関係と分けるのではなく、一番手と二番手+三番手や一番手+二番手と三番手、一番手+二番手+三番手といった状況に応じた連動性と柔軟性が必要になります。

今回は、守備のポジション取りですが攻撃に関してはこれの逆とも言えます
攻撃と守備は肝は同じです。攻撃は守備を破り得点する為の手段であり、守備は攻撃を防ぎ失点しない為の手段です。
どちらも表裏一体であり分けて考えるべきものではありません。本当に攻撃のツボを押さえているプレイヤーは守備のツボも押さえているものです。その逆もまた然りです。

今回の指南は、「その瞬間で何番手かを意識し、味方と連動して失点を防ぐ位置取りをせよ!」です。

次回は「ポジション取りー攻撃編ー」かと思いきや、、、vol.1、vol.2が消化不良になりそうなので簡単に実践出来そうなものをいくつか指南させて頂こうかと思います。

Tommy

2012年1月14日土曜日

指南。-vol.1-

ある女性バイクポロプレイヤーの一言により始まった、
vol.1-10からなるバイクポロメール指南。



バイクポロ指南 ーvol.1ー

はじめに、、、
この指南では主としてセオリー的なものをお伝えしたいと思います。セオリーとはプレイするうえでの基本的な約束事といいますか、プレイする上での基盤もしくは基準となるものです。このセオリーを元に基本に忠実にプレイしたりあえて外してみたりとゲームの状況に合わせて変化を加えていくわけです。
ゲームに全く同じ状況は同じ状況はありませんので常にこれを応用していくことになります。
この指南を通じて自分なりの解釈&表現してプレイに還元して頂ければ幸いです。
少々小難しくなりましたが始めていきたいと思います。

今回のテーマは「状況把握」です。

コート内にはボール、ゴール、敵の3人のプレイヤー、味方の2人のプレイヤー、そして自分しかいません。
ゴール以外の要素は刻一刻と位置が変化し続けていきます。最終的にはこの要素のすべてを把握してのプレイを目指しましょう

其の一:ボールから目を離してはいけません。とは言ってもずっとボールを見ていればいいということではなく常に意識して見失わないということです。バイクポロは球技です。球技においてボールから意識が離れることは問題外です。

其の二:自分がどこにいても自陣ゴールと相手ゴールの位置を意識しましょう。ゴールは動きませんから簡単なはずです。

其の三:ボールを持っている、持っていないに関わらず、自分を含めた6人のプレイヤーのポジションを把握しましょう。自転車とマレットの向き、動いてる方向とスピードなども把握出来れば最高です。

其の四:ゲームの流れ、スコア、各プレイヤーの疲れ&テンション&心理状況&調子なども把握出来れば完璧です。

其の一から順番に把握出来るようになれば良いと思います。
其の四に関しては自分なりイメージ出来ているレベルで十分だと思います。そういう部分まで考えが至っていることが重要かと思います。

これらを把握するには具体的にどうすればよいか。。。

「観察する。」

これしか方法はありません。

プレイ中にキョロキョロと首を振り、周りを見るのです。
最初は見えなくても意識して周りを見て下さい。上体を起こし周りを見回す癖をつけてしまうのです。
ボールを保持しているときでも攻めているときでも守っているときでも、、、いつでもです。

今回の指南は、「いつなんどきでも周りを観察し状況を把握せよ!」です。

Tommy

2012年1月12日木曜日

指南。

ある日、ある女性バイクポロプレイヤーにこんなことを言われました。

「何をどうすればポロがうまくなるのか教えて欲しいんだけど、、、出来れば箇書きとかで。。。」

小生、一瞬迷いました。
世界選手権で様々なスタイルを持つバイクポロプレイヤーを目の当たりにして以来、
プレイヤーの数だけスタイルがありそれぞれの個性をそれぞれのやり方で昇華させるべきだという考えに至っていたからです。

しかし、その女性プレイヤーの熱い思いの手助けに少しでもなればということと、
彼女に伝える過程で普段感覚でプレイしているポロを客観視出来る良い機会になるのではないかと考え超私的メールマガジン形式で指南させて頂くことにしました。
僭越ながら。。。

実は彼女へのメールマガジンvol.1-10ですでに完結しております。

当初は私的メールマガジンということでまとめましたが、せっかくですので
彼女の了承を得まして、少々アレンジしつつ、紹介していこうかと思います。

明日から、10夜連続でvol.1-10まで順を追いながらアップしていきますので興味がある方はご覧になってみて下さい。但しバイクポロに興味がない方、小難しい話が苦手な方には全くおもしろい話ではありませんので悪しからず。



バイクポロ指南 ー目次ー

◯はじめに、

◯vol.1 「状況把握」

◯vol.2 「ポジション取りー守備編ー」

◯vol.3 「すぐ実践できること&簡単な練習法」

◯vol.4 「ポジション取りー攻撃編ー」

◯vol.5 「ブロック」

◯vol.6 「基本技術」

◯vol.7 「ゴーリー」

◯vol.8 「チーム」

◯vol.9 「緩急」

◯vol.10 「状況判断」

◯おわりに、



明日から。

2012年1月10日火曜日

2012年初め。

新年あけましておめでとうございます。

少々、のんびりめですが本日、1/10(火)から仕事初めとなりました。
一年の色々な区切り方があるかと思いますが小生、正月を一年の区切りと考えております。
毎年正月を節目とし一年をスタートしております。

新年の清々しい気持ちとこの気持ちにまかせ立てた目標を忘れることなく一年過ごしたいと思います。

昨年の2011年は、色々節目の年となりました。
メッセンジャー5年目、三十路突入、バイクポロ世界選手権初出場、結婚、と振り返れば盛り沢山な年だった様に思います。

昨日よりも今日、今日よりも明日と日進月歩、日々精進し、よりよい年にしたいと思います。


年末に右腕を疲労骨折しまして、療養しつつの仕事初めとなり、バイクポロもしばらくお預けですがそんな状況で出来ることをやりつつ2012年を初めようと思います。

本年もよろしくお願い致します。