2012年2月7日火曜日

ギア比の話。〜第二夜(全二夜)〜

第一夜では自転車のギア比とバイクポロでのギア比の話をさせて頂きました。

バイクポロはシングルギア1.5以上1.6未満のFREEがベストではないかという小生の現時点での結論を出していたと思います。

第二夜では、この “ 1.5以上1.6未満FREE ” をどのように自転車に落とし込むかというお話をさせて頂きたいと思います。自転車を道具として用いている以上、パーツの規格などに大きく影響を受ける部分でそこがおもしろくも、めんどうでもあります。ちなみに小生は後者です。

バイクポロを始めた頃、2〜3年前でしょうか。。。固定ギアでした。

当時はシングルギア=ピスト=固定ギア  でそれに乗れない人がフリーコグを付けている。。。
そんな考えでしたので自然な流れで固定ギアでベストのギア比を探すことになります。

まずはコグを大きくすることになります。

当初、世に出回っているコグは12T〜23Tでしばらくして24T、25Tが手に入るようになりました。
普通に走ることを目的にピストを組む場合、クランクのPCD(チェーンリングを取り付ける部分の大きさ)は130mmか144mmの物を選びます。専用のチェーンリングが44T〜60T(確かそれくらいだったかと)があり種類、メーカーも様々選べるからです。
このチェーンリングの44T〜60T ÷ コグ12T〜25T = ギア比 の組み合わせの中から自分に合ったギア比を見つけていくわけです。

そしてバイクポロ、
PCD130&140mm最小のチェーンリング44T ÷ 最大のコグ25T = 1.76
普通に走るのに比べ大幅に軽いギア比となります。
始めた当初のレベルでは十分にバイクポロを楽しめるギア比とは言えます。
しかし、突き詰めていくと更にギア比を軽くしたくなっていきました。。。

手に入るコグの最大の大きさは25Tが最大ですので、次はチェーンリングを小さくしようということになります。
そこでPCD110mmのクランクを導入することになりました。
このPCD110mmには35Tのガードと一体型のチェーンリングがありますので、ギア比は、、、
35T ÷ 20T〜25T = 1.75〜1.4となります。劇的に変化したのがお分かり頂けますでようか?
小生、最終的には35T ÷ 23T = 1.52...にしておりました。
固定ではこのギア比がベストでしたし、2011のバイクポロの世界選手権にもこれで臨みました。ギア比的にはFREEを使う今でもベストに近い選択だと思います。

ここでは説明は割愛させて頂きますが、ギア比以外のいくつかの要因からシングルFREEコグに移行します。こうなると固定コグで見つけた組み合わせもFREEコグの規格に合わせざるを得ません。FREEコグは、、、16T〜22Tなのです。。。
故にこの35T ÷ 22T = 1.59... この組み合わせがベストとされ、この選択をしているプレイヤーも多くいます。

詳しい説明はこれまた割愛させて頂きますが、これ以下のギア比を求めるとなるとBMXなどで使う3ピースクランクやマウンテンバイクパーツを多用(クランク&BB&ハブetc...)などを用いることになります。

不可能ではありませんが小生には馴染みがなかったり、ハードルが高かったり、今のバイクでは無理な部分であったり、、、など諸々の事情もあり、35T ÷ 22T = 1.59... のままでプレイしておりました。必要十分というか、これでもいいかもな。。。そんな考えも浮かんでおりました。


そこでこんなお話が、、、

「28Tチェーンリングを試作するけど試すかい?
18TのFREEコグを使えば1.55...のギア比になるよ。。。」

と、、、全二夜の予定でしたが、つづく!