2011年6月17日金曜日

アナログ強し。



5月の終わりに宮城県南三陸町に週末ボランティアで行ったときのお話です。

その週末は雨だったので、室内(テント内)で思い出クリーニングという作業を行いました。
自衛隊やボランティアの皆様が瓦礫の中から回収してきたアルバムやら写真やらのクリーニングを行うという作業です。

ここでクリーニングを行った写真を地元の学校の校舎に展示し、写真の持ち主が持ち帰るという写真展を行っているそうです。


「全ての持ち物を津波によって失った方、家族を失った方が自分の思い出、家族の思い出の写真を発見し手元に戻るということが大変、喜ばれているそうです。。。たった写真1枚で救われる気持ちもある。。。皆さんにやって頂く作業はそういったことを手助けすることになります。」

というその活動を主だって行っている方の言葉に素直に、心が震え、理屈抜きに涙がでそうでした。


その作業は、、、
写真の泥や砂をブラシなどで落とし、
水を含ませた筆やキッチンペーパーなどで浮いたインクを拭き取り、
乾燥させる。
大まかにはそういった内容です。

濡れている度合いにもよりますし、写真のことはよく分かりませんが、
デジカメのデータをプリントアウトしたものよりもフィルムをプリントしたものの方が状態がよく、ポラロイドフィルムのものなどは殆どダメージはありませんでした。
そもそもそこにはないのですが、データなどは間違いなく修復不可能かと思われます。


ハイテクよりアナログでしょ!ということが言いたい訳ではありませんが、、、
かたちに残しておく大切さと、実際そこにある確かさと強さを感じました。

実感として。。。というお話。