2012年7月21日土曜日

WHBPC2011ツアーを振り返る〜第三夜(全十五夜)〜

バイクポロの世界選手権=WHBPCの2011シアトルとアフターイベントのイーストバンクラウン2011に参戦した日本のバイクポロプレイヤーのべ13名と小生の9/6〜20の15日間の旅行記。。。画像&日記&プレイヤーの名言&説明&現在の考察で振り返ります。

9/8 第三日目




この日はワイルドカード2日目とレジストレーション(エントリーのようなもの)、オープニングパーティの日程だったためのんびり過ごしました。ホテルで朝食を取ったあと有名な観光スポットの市場、パイクマーケットへ。






市場の入口付近には当然のように自転車置き場がある自転車にやさしい街シアトル。






我々が宿泊していたダウンタウン(チャイナタウン)から会場はサイクリングロードで結ばれていて自走で1時間ほど、途中にはサイクリストの憩いの場的な自転車屋さんがありました。トイレや休憩が出来るのはもちろんコーヒー&水も無料でサーブしてくれます。これが日常のシアトル、、、恐るべし、、、というかうらやましい。






地震が多い日本では考えられない構造のハイウェイ。ここまで持ち上げる必要があるのか?   否。






そして坂の多い街シアトル。
メッセンジャー暦6年(当時は5年)の小生、東京は坂が多い街だ、、、などと思っておりましたが東京はまだかわいいもんでした。
これは登れないという坂ばかりで地元のメッセンジャーはどうしているのだろうとこの旅を通じて考えて観察しておりました。。。至った結論は追々。








道路は歩道ー駐車車線ー自転車道ー車道と分かれており非常に走りやすい場所が多かったように思います。素晴らしく合理的。








東京クルーのアーサー、秋田クルーのタイサクさんと合流しシアトル美術館へ。
ここでも自転車にやさしい街シアトルはさりげなく自転車ラック的な施しがされておりました。(左:アーサー車/右:小生車/なぜか徒歩のタイサクさん)






夜はオープニングパーティーが催されました。
ダウンタウンのクラブ(その名もベルタウンアンダーグラウンドそのまんまです)を貸し切り、フロアにミニコートをつくり、呑んだビールの缶を1対1で倒し合うというナイフファイトというゲームを行ないます。呑みまくり、踊りまくりながら結局はバイクポロで盛り上がるという人々、、、それがバイクポロプレイヤー。
とはいえ明日からいよいよトーナメントが始まります。コンディションを整えるのも重要と考えた我々はそそくさと帰路に着きます。






レジストの際に受け取ったキットです。
レジストキットにはパンフレットやイベントパス(参加者であることを示すもので会場でフードなどのサーブを受けられる)ステッカー、Tシャツなどが入っております。
レジストの際、最も重要なことが行なわれます。
予選ラウンドの組み分けです。
封筒に書かれた3PMとは自分たちのチームの予選ラウンドフループが午後3時に開始されることを示しています。




日記
ホテルで朝食後パイクマーケットへ
アーサーとシアトル美術館へ
タイサク先輩と合流
ウワジマヤでランチ
シエスタ
試合(トーナメント)の山が決まる
22チーム×3のスイスラウンド
2日間10ゲームの予選ラウンド
決勝トーナメントは32チームのダブルエリミネーション
オープニングパーティー
タイサク先輩に肝臓に効く薬を頂く
「呑む前に飲むだな。」
リーグ山分け/雷神:マシンポリティックス(レフティー世界一)、ビーバーボーイズ(前回世界チャンピオン)、ポロシンテース、オーストラリアチャンプ
イエロースティックマニア:レキップ(ヨーロッパ選手権3連覇)、クレイジーカナックス(カナダチャンピオン)
大関:フランスチャンピオン、ガーディアンズ(北米チャンピオンシップスチャンピオン)
帰り道地元の人に聞いたLakeside Bar and Grilでバーガー&ビール
口数少なめの夕食
宿に帰り爆睡




説明&考察
バイクポロに限らずメッセンジャーのレースの世界大会もそういうところがあるのですが、前日に行なわれる予定(パンフ上)のレジストがこの日に行なわれています。
肝は外さないがルーズなところはルーズ。海外の大会はおおらかな心持ちで現地で常に情報収集しるのがよいです。


ついに明日からトーナメントという緊張からか未だ時差ぼけにやられているせいかこの日はのんびりとリラックスした時間を過ごしたくなり街を散策、美術館をみたあげくホテルに戻りシエスタ(昼寝)。。。


ホテルを出る前のシエスタ明けに


「このあとオープニングパーティーですね。飲み過ぎないようにしないと。」
と小生


「いいもん、やるべか。」
とタイサクさん


「なんすか?これ。」小生


「きぐよ。」タイサクさん


「いつのむもんですか?」(というか何ですか?)小生


「呑む前に飲むだな。」タイサク


(あぁ、パンシロン的なやつか。。。)「いただきます。」小生


その後会場へ向かいました。


ワイルドカードを勝ち抜いたチームも決定し本戦に参戦するチームも出そろいました。
全66チームがバイクポロ世界一の座を賭けて争います。
予選は22チームが3つのブロックに分かれスイスラウンドで行なわれます。
スイスラウンドとは変則的なリーグ戦で勝ったチーム同士、負けたチーム同士、どこに勝ったのか(負けたのか)、何対何だったのか、得失点差、、、等を考慮し効率よく順位をつけていく方法で10試合で22チームが総当たり戦をやったに等しい結果がでていました。スイス人が考えたからスイスラウンドというそうです。スイス人、、、恐るべし。


予選は1日5ゲーム、10ゲームを2日間でこなします。
決勝トーナメントは32チームによるダブルエリミネーション、、、世界中の強豪チームの中で上位32チーム以内に入ることが必要とされます。決して低いハードルではありません。(というか高い)


しかも我々は初出場のバイクポロ後進国のアジア人達、、、どこまでやれるのか、、、
期待半分不安半分にふわふわした気持ちでタイサクさんに頂いた薬の効果も発揮する間もなくパーティー会場を後に。


ホテルで大会のサイトをチェックします。
各チーム自分のグループにどのチームが割り振られているのかをチェックする為です。


雷神(アーサー、クロウ、リキサン)のグループには、レフティー世界一と称される後に小生のアイドルとなるレフティージョーがいるシカゴの“マシンポリテックス”や前回世界王者の“ビーバーボーイズ”、ヨーロッパの強豪ドイツの“ポロシンテーゼ”、の他オーストラリアチャンピオンなどが、、、


イエロースティックマニア(小生、マツド、ユウキ)のグループには、ヨーロッパ選手権3連覇の“レキップ”、カナダチャンピオン(後にこの大会で世界チャンピオンとなる)“クレイジーカナックス”などが、、、


大関(タイサク、本間、トミミネ)のグループにはフランスのチャンピオンチーム、北米チャンピオンの“ガーディアンズ”などが、、、


それぞれもっと強豪チームがいたはずなのですが小生の旅のメモには以上のミーハーというか何となく聞いたことあってインパクトが強いチームがメモされておりました。。。


わくわくとどきどきの狭間で少々ナーバスになっていたのかこの日の夕食は口数が少なかったように記憶しております。
さあいよいよ明日から決戦が始まります。
緊張と興奮で眠れないかと思いきやシエスタしたにも関わらず爆睡した三日目の夜でした。(恐らくただの観光疲れ)




名言




「呑む前に飲むだな。」




悩める小生にタイサク先輩が言った一言
のんべえは海を越えてものんべえなありがたいお言葉




9/9 第四日目につづく。